思春期シンドローム






また教室に忘れものしちゃった。


駆け足で階段を上がる。


すごく綺麗な夕日が出ていて、ドラマのワンシーンみたいだけど、今そんな事気にしてるヒマは無い。


急がなきゃ。


あと一階上がる、というところで上から誰かが下りてくる。



うわ、水津。




片思いの人。




顔今真っ赤だし、階段ダッシュしてるし、息上がってるし。最悪だー。


できるだけさっさと行こう。見られたくない、こんなとこ。


あと5m、



3m、



1m、




すれ違う。


あぁもう本当嫌だ今日は厄日かも。それに、急がないと、


「おい、」


水津の声。低くて大好きな声。


「おい、お前だよ!!」


あ、あたしですか?


びっくりして一段落ちるとこだった。


あたしは上の階に、水津は下の踊り場にいるので、下を覗き込むようなかたちになる。


水津があたしを見る。














下を向く。











あたしを見る。




















「あ、あの、俺お前のこと好きだ!!」






















焦ったように、赤くなって、こう言い放って水津は階段をさっきまでのあたしの様に駆け下りていった。












これって...。











こういうことって、あるんだなぁ。何故かしみじみそう感じた。













明日、水津に会ったらなんて言えばいいの・・・・。















オレンジ色に染まった階段は、本当にドラマのワンシーンになった。














今日から














あたしの人生はきっと、














バラ色。













FIN 



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こういう告白されたらはるは相手が誰であろうと落ちますね。




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